【概況】
6月の届出は325件で前月(365件)を40件、前年同月比(414件)を89件とともに減少となった。強まる景気後退感による投資マインドの減退、改正建築基準法による建築確認期間の長期化、申請の手控え等の影響からオフィスビル、マンションの減少が顕著であった。一方で、大手・中堅デベロッパーによる延べ面積1万㎡以上の大規模開発マンションは5件見られた。
用途別の構成比率は、マンションが43.4%(前月40.5%)、住宅34.2%(同36.1%)、事務所ビル6.8%(同9.0%)、その他15.7%(同14.2%)であった。
【延べ面積別】~1000㎡未満が66.8%占める
延べ面積1000㎡未満は前月(239件)より22件減少の217件で、全体の66.8%(前月65.5%)を占めた。
延べ面積1000㎡未満のマンションは前月(75件)より1件減少の74件であったが、同3000㎡以上のマンションは5件増加した。しかし、マンション全体では141件で、前月(148件)より7件減少している。
延べ面積5000㎡以上のオフィスビルは3件と前月(5件)を下回っており、景気低迷で都心のオフィス空室率が2%台となった現状では、今後のオフィスビル建設投資の減退が予想される。
【地区別】~都心10区、前月を5.7%下回る
都心3区(※1)では軒並み減少し、千代田区では前月(12件)の半減以下の5件、港区も4件で3区全体では18件と前月の33件を大幅に下回った。
都心10区(※2)でもマンション建設が多かった墨田区が前月の15件から4件と大幅減となった。台東・江東・渋谷区は復調し、10区全体では前月の122件から115件に減少した。こうしたなか、台東区では延べ面積7万739㎡の「西浅草3丁目計画(仮称)」(地上38階、建築主:藤和不動産(株)・(株)モリモト、用途:共同住宅、着工予定:2008年12月、完工予定:2011年3月)の大規模物件があった。
その他地区では一戸建て住宅の届が多い、世田谷区で前月の64件から34件に半減した。
※1 都心3区:千代田区、中央区、港区
※2 都心10区:都心3区、新宿区、文京区、台東区、
墨田区、江東区、渋谷区、豊島区
千代田区内幸町二丁目のイイノホールで知られる「飯野ビル」の建て替え計画〔建築主:飯野海運(株)〕の届が提出された。同計画の策定は、2006年12月に発表されたが、行政諸官庁との協議から2008年6月2日の標識設置届の提出となった。同ビルは1960年に竣工、東京ビジネス街・官庁街の中心に位置、7階のイイノホールはクラッシック音楽演奏会や邦楽演奏会、日本舞踊公演、講演会など多様なイベントが開催されていたが、建て替えのため2007年10月末に閉館した。
「新飯野ビル(仮称)」の敷地面積は8027㎡、建物は地上27階、塔屋2階、地下5階、高さ147m、延べ面積10万6000㎡、高さ147mの超高層ビルに建て替えられる。用途は事務所、店舗、ホールで着2009年1月1日、竣工は2014年11月30日を予定している。












